自叙伝 〜うちの猫④〜
こんにちは、フラノスケです。
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では、うちの猫③の続きです🐱
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神主さんのご飯という言葉に反応して、他の猫たちはみんな行ってしまったのに、黒猫の通称ジジだけが彼の足にスリスリしながら、甘えた声で鳴いていた。
「ジジー。ご飯だって言ってたよー早く行かないと食べられないよー」
そう言いながらも彼はしゃがんでジジのおでこを人差し指でこしょこしょしたり、尻尾のつけ根をトントンと叩いたりして、じゃれ合っている。
「いつの間にそんなに仲良くなったの」
猫が恋しくて触れ合いに来たのは私なのになぁ〜と
、ジジに懐かれている彼に皮肉まじりに言う。
「ネコってこんなに懐くのな、連れて帰りたい😁」
嬉しそうにまた八重歯を見せて。。。と、少しいじけていた私だったが、彼の笑顔にまたドキドキしてしまうのだった。
寝転びながらゴロンゴロンと右向いて、左向いてと、すっかりイモムシ化しているジジも彼に惚れてしまったのだろう。
「わかる。わかるよ、ジジ」
私は思わず、心の声を漏らしながら、ジジの頬に手をやる。
ゴロゴロと喉を鳴らして、にっこり顔で幸せそうに私たちに撫でられているジジを見て、家族になったらこんな感じなのかなと、また妄想にトリップしそうになった時
「暗くなってきたから、そろそろ帰ろうか」
彼が立ち上がる。
「そうだね、もっと遊びたかったな。。。」
と、私はジジと別れるのを惜しんだ。
「また次の休みに来よう😊」
彼は、私が満足するまで猫と触れ合えなかったことをちゃんとわかってくれていた。
「ジジとはもう友達になったから、次来た時もきっと会えるよ」
そうだよね?と言わんばかりに、ジジとアイコンタクトをする彼に、
「にゃ~」
と、ジジはしっかり返事をする。
「また会おうね、それまで元気でね」
ジジの鼻に私の人差し指を近づけると、チョンと触れてくれた。
友達の印。
その瞬間、ジジとはなにかご縁があるような、なんともいえないが、そんな予感がした。
バイバイしながら、階段を下りていく私たちの後ろで夕日に照らされたジジが座って見送っていた。
→ 次回へ続く